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JALのヴィーガンミール2 東京-オーストラリア

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以前フランクフルト・東京間のJALのヴィーガンミールをご紹介しました。最近二度オーストラリアに行く機会がありましたので、今回は、そのヴィーガンミールがどのようなものだったか紹介します。

 

1. 成田発メルボルン行き

 

 

メインはサフランライスと焼き野菜、それに大豆のソーセージでした。見た目の通り大変シンプルな料理で、失敗がない代わりに驚きもないものでした。デザートのヴィーガンチョコレートは、JALのいろいろな路線で提供されているようですが、私のお気に入りです。

 

 

メインは、なんというものなのかよく分からないのですが、野菜を何層か重ねてパテのようにしたものでした。おいしそうに見えたのですが、つなぎの部分に思ったほど味がなく、淡白な印象でした。

 

2. メルボルン発成田行き

 

 

メインは麻婆豆腐のようなもので、辛みが程よくおいしかったです。右上のクルミにかかっているソースは、なんというものなのか分かりませんが、こちらもスパイシーで、きゅうりスティックにもなかなか合う味付けでした。メインの豆の味付けが多少薄かったようにも思いますが、全体として満足のいくものでした。

 

3. 成田発シドニー行き

 

 

サフランライスにソイミートハンバーグがメインでした。私はとくに肉が恋しくなることはないので、肉に似せた料理は必要だとは思わないのですが、このソイミートはなかなか歯ごたえがあっておいしかったです。左上のサイド二皿はややお酢が強くて、酢の物があまり好きではない私はちょっと苦手な味でした。

 

 

 

メインは、デミグラスソースのようなものに絡めて野菜を焼いたものでした。後味がややしつこくはありましたが、悪くはありませんでした。私はオリーブが大好きで、自宅にも常備しているくらいなので、こうしてサイドに少しだけでも出してくれると嬉しいです。

 

4. メルボルン発成田行き

 

 

見比べていただけると分かるように、前回のメルボルン発成田行きと全く同じ内容でした。ちなみに、これは深夜にメルボルンを発って日本に早朝に着くもので、こうしたしっかりとした食事は到着2時間前の1回だけで、離陸直後に提供されるのは袋入りの軽食のみです。私としては、深夜に食事したくありませんし、早々に寝たいので、このように食事の量を減らしてもらえる方がありがたいです。

 

ニュージーランド航空のヴィーガンミール

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ニュージーランドは日本人にとって人気の高い旅行先のようですが、直行便は2018年4月現在でニュージーランド航空(Air New Zealand)しか運航していません。そのヴィーガンミールがどのようなものか、レビューします。

 

ニュージーランド航空での機内特別食注文の仕方

 

ニュージーランド航空で機内特別食を注文するには、航空券の購入と同時に申し込むか、購入後に電話で申し込むかのいずれかの方法があります。

ただし私は、全日空のマイレージを貯めているので、全日空経由でチケットを購入しました。このように別の航空会社を経由して予約をした場合は、その経由した航空会社に特別食を注文することになります。

今回は全日空に特別食の手配を依頼しましたが、ここで少々面倒なことがありました。

まず、こうした場合の特別食の手配は基本的に電話で行うことになるのですが、全日空のサービスセンターは混んでおり、なかなか電話がつながりませんでした。ようやく繋がったと思ってヴィーガンミールの申し込みをしたところ、「通常のベジタリアンミールなら手配できるが、ヴィーガンミールは手配できないので、直接ニュージーランド航空に申し込む必要がある」とのこと。

しかし、ニュージーランド航空に電話をしてみると、「ヴィーガンミールの手配はできるが、全日空側が注文をシステムに入力する必要があるので、やはり全日空経由で注文しなければならない」と返答されました。

結局、もう一度全日空に電話してみて、「注文されたと思います」というやや頼りない返答ではあったものの、注文ができました。さすがに全日空の仕事に間違いはないだろうと思ってそれ以上はとくに確認はしませんでしたが、無事にヴィーガンミールが提供されました。

 

ニュージーランド航空の成田・オークランド便ヴィーガンミールの内容は?

 

成田・オークランド間は10時間少々かかるので、食事は2回提供されます。今回は行き帰りとも直行便を使いましたので、成田発とオークランド発両方の計4回の食事の写真を載せます。

1. 成田→オークランド夕食

サフランで色付けしたライスに豆類のサラダと、サイドにアボカドのサラダという構成でした。味は悪くはありませんでしたが薄かったので、塩胡椒を使いました。

2. 成田→オークランド朝食

ヴィーガンハンバーグとパンケーキの中間みたいなものでした。味は可もなく不可もなくといったところでした。メイプルシロップがついていたのですが、なぜか蜂蜜入りだったので、蜂蜜を食べないヴィーガンには使えません。

3. オークランド→成田朝食

ヴィーガンハンバーグでした。ソースにあまり癖がなく、おいしく食べられました。ヨーグルトは大豆由来なのかと思ったのですが、牛乳由来のものでした。どうしてヴィーガンミールに含まれていたのか…

4. オークランド→成田昼食

なんと言うのか知らないのですが、ぷりぷりとした穀物(?)を中心としたメニューでした。あまり味がなく、また疲れてもいたので、食べ切るのが大変でした。ヴィーガンケーキは美味しかったですが、やや重かったので、時間をおいてから食べるのが吉でした。

 

今回は、食事の満足度は7割といったところでした。よくはないけれども、悪くもないといったところです。

正直なところ、私は食事の味にはそれほど強いこだわりはないのですが(そうでなければヴィーガンになるのは難しいかと思います)、もう少し改善の余地があるのではないかと思える内容でした。ただ、全体的に薄味だったので、塩胡椒である程度の調整はできました。

牛乳由来のヨーグルトなど、不適切なものが含まれていたのは大変残念でした。

先述した通り、ニュージーランドへの直行便は、今のところニュージーランド航空にしかありません。この点を考えても、ニュージーランドへ行くのにニュージーランド航空を使用するのは、最良の選択肢かと思います(マイルを貯めているなどの事情がなく、特別食を注文するのであれば、全日空の便としてでなくニュージーランド航空の便として予約することを勧めます)。

ただし、飛行時間が10時間強で、最初と最後の2時間ずつくらいは食事が提供されるので、自由になるのは正味6時間程度です。成田からオークランドに向かう夜の便では、十分な睡眠時間を確保するのが難しいかもしれません。この場合は、あえてオーストラリア経由で向かった方が体力的に楽かもしれませんし、多少安い便も見つかるかもしれません。

JALのヴィーガンミール

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今回、フランクフルトから成田への移動でJALの便を利用しました。この路線のヴィーガンミールがどのようなものか、紹介したいと思います。

 

日本航空での機内特別食注文の仕方

 

まずは、JALで機内特別食をどのように注文できるかについて。詳しいことは当然JALのホームページに記載されていますが、今は航空券の予約後にWeb上で注文ができるようになっているようです。以前はWeb上では航空券を予約するのと同時にしか注文できず、しかもマイレージバンクのアカウントをもっていて搭乗者情報が登録されている場合には、特別食を注文できる画面(搭乗者情報入力・編集画面)がスキップされてしまうという、トリッキーな仕様になっていました。

今は逆に、航空券を予約する段階では、特別食の注文ができないようです。実は私は、今回の旅行前(2018年1月に航空券の予約をしたと思います)にはこの仕様変更に気づかず、なぜ予約時に特別食の注文ができないのかといぶかしがりながら、航空券購入後に問い合わせフォームからのメールにてヴィーガンミールへの変更を依頼しました。

航空券購入後の管理画面で機内特別食の注文ができるようになったのですから、わざわざメールを送ったり電話をしたりする必要はなく、簡単になったはずです。ただ、これまでメールでの注文も何度かしたことがありますが、毎回24時間以内には処理を終えた旨の返信があり、サービスの点ではすでに十分満足はしていました。

 

JALのフランクフルト-成田間機内食の内容は?

 

今回の機内食は、以下のようなものでした。

 

 

スパゲッティがメインで、ベビーリーフのサラダとヴィーガンポテトサラダがサイドという構成でした。

ベビーリーフにあまり良し悪しはありませんが、スパゲッティも(調理から時間が経つのでどうしても出来立ての食感とは違いますが)ポテトサラダも適度に味が濃く、おいしくいただくことができました。また、左下のMestemacher (日本ではメステマッハーと表記されているようです)というブランドの雑穀パンは、初めて食べたのですが、あまり乾燥しすぎておらず、日本人にも食べやすいパンだと思いました。

 

ヴィーガンミールは3回に1回くらいはひどいものに遭遇してしまうものですが、日本航空のヴィーガン食は、日本から出るときも日本に戻ってくるときも、まずいものに当たったという覚えがありません。塩胡椒が食事についてこないのも、もともとの味付けで十分なので全く問題ありません。

また、機内食以外のサービスについても、とくに日本人にとっては、海外の航空会社とは一線を画す水準ではないかと思います。

航空券の価格は多少高いですが、機内食の質とサービスの質とを考えると、JALはやはり安心して選べます。

イベリア航空のヴィーガンミール

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出張で、スペイン経由の移動とスペイン国内での移動とがあり、イベリア航空を利用しました。ヴィーガンミールを注文しましたので、そのレビューをしてみます。

 

イベリア航空での機内特別食注文の仕方

 

イベリア航空は今回初めての利用でした。特別食を注文する以前に困ったのが、航空券の予約購入をしても確認のメールが送られてこなかったこと。イベリア航空の公式ページから便の予約をし、メールアドレスを正しく入力し、支払いも正常に完了し、確認画面にメールで情報を送りますと書かれていたにもかかわらず、何も届きませんでした。スペイン国内便もいくつか予約したのですが、いずれも同様に、何の音沙汰もなしでした。

幸い、6文字の予約記号をきちんと記録していたので、予約の管理画面からEチケットを入手することができました(ただし、日本語サイトでは管理画面が見つけられず、スペイン語のサイト内を探してようやく見つけられました)。

 

蛇足ですが、実は以前、カンタス航空で同様のことを経験しました。そのときはメールが届かないという事態が起こるとは考えてもいなかったので、予約記号を記録していませんでした。いくら待ってもメールは届かず、また、予約記号なしにはホームページから予約の管理画面に入ることもできません。英語サイトから予約していたのでオーストラリアのカンタス航空カスタマーサポートに電話してみましたが、「予約記号がなければEチケットは送れません」と、強い調子で言われました。名前などの情報から検索できるはずでしょうと言っても聞いてもらえません。あまりに頑ななので、別の人に頼むしかないと、いったん電話を切りました。

しかし、試しに日本のカスタマーサポートに電話してみると、丁寧な対応で、すぐに予約を検索し、Eチケットをメールで送ってもらえました。サービスの質の違いに驚かされたものです。

予約記号がなくてもなんとかなるということはわかりましたが、この経験をして以来、どの航空会社を使うにせよ、予約記号は必ず控えるようにしています。

 

さて、イベリア航空での特別食注文方法の話に戻ります。航空券の予約をしたら、予約の管理画面に移動します。日本語サイトや英語サイトからたどり着けない可能性があるので、スペイン語サイトのスクリーンショットを載せておきます。

 

まず、画面上部でTus vuelos → Check-in online → Gestiona tu reservaと選択します。

 

 

次いで、予約情報の入力画面が表示されます。左側の入力欄に、名字と予約記号を入力すれば、該当する予約の情報が表示されるはずです。

 

 

予約情報の中から、機内食(comida)に関するものを探し、希望する内容を選択します。この記事を執筆している時点では、もう旅程の残りにイベリア航空の国際線がありませんでしたので、機内食関係の部分をスクリーンショットに収めることができませんでしたが、ここまでくればあとはすぐ見つけられると思います。

 

イベリア航空の機内食の内容は?

 

私が利用した時のイベリア航空のヴィーガンミールは、以下のようなものでした。

 

 

メインはナスやパプリカにトマトソースをかけて蒸したもの(ラタトゥイユとはまた違った感じでしたが…)でした。野菜自体はあまり味がありませんでしたが、トマトソースは濃厚で、絡め合わせると美味しく食べることができました。

 

予約確認メールの問題などありましたが、それを除けばとくに問題になるところもありませんでした。スペインが目的地でしたら、日本からの直行便があるので、おすすめです。

空の上でベジタリアン――機内特別食のすすめ

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私がヴィーガンで、しかもいろいろな国に出張すると知った人からは、よく、飛行機では何を食べているのかと尋ねられます。
外食について言えば、海外のほうがむしろ日本より簡単です。しかし飛行機の中では「Beef or chicken?」のような、限られた選択肢しかなさそうです。
どうすればいいのでしょうか?

 

食事に制限がある人には機内特別食という選択肢がある

 

ご存じない方も多いかもしれませんが、実はほとんどの航空会社が、機内特別食というものを用意してくれますアレルギーをもっている人や、宗教等の理由で特定の食材を食べない人、また私のようなベジタリアンやヴィーガンなど、食事に制限がある人に、特別な食事を用意してくれるのです。

 

これには普通はオプション料金はかかりません

 

選択肢には、ベジタリアン向けのものやヴィーガン向けのもの(厳格なベジタリアン向け、ストリクトベジタリアン向けなどと表記されていることもあります)ももちろん、イスラム教徒向けのもの(ハラール)、ヒンドゥー・ベジタリアン向けのもの(牛乳は使用)、グルテン・フリーのものなど、様々な種類のものがあります。参考までに、JALには以下のオプションがあるそうです(2017/1/13時点)。

 

  • 乳幼児食
  • チャイルドミール
  • ベジタリアンミール(卵と乳製品を使用)
  • ベジタリアンミール(卵と乳製品を不使用)
  • 低脂肪ミール
  • 低塩分ミール
  • 低カロリーミール
  • 低グルテンミール
  • 消化の良い食事
  • 糖尿病ミール
  • フルーツミール
  • ベジタリアンミール(生野菜)
  • シーフードミール
  • 低乳糖ミール
  • ヒンズー教ミール
  • ヒンズー教ベジタリアンミール(アジア風)
  • オリエンタルベジタリアンミール
  • イスラム教ミール
  • ジャイナ教ベジタリアンミール
  • アレルギー対応食
  • ユダヤ教ミール

 

私はJALを一番よく使っており、毎回卵と乳製品を使用していないベジタリアンミールを注文しています。

 

機内特別食の申し込み方――忘れていても最後まであきらめない

 

申し込みの仕方は簡単で、航空券の予約と同時に注文できることが多いです。航空会社のWebサイトから予約する場合は、入力画面をよくよく見てみると、機内食を選択するところがあると思います。搭乗者の情報を入力する画面で一緒に選択することが多いようです。
電話での予約の場合は、特別食を希望することを伝えるだけでOKです。

 

航空会社によっては、航空券の予約をした後で、予約の管理画面を開いて特別食を選ぶようになっている場合もあります。たとえば、最近私が予約をしたイベリア航空はこのタイプで、航空券の予約の時点ではワンランク上の、追加料金を払わねばならない高級機内食の選択はできるものの、この時点での選択肢にはベジタリアンミールなどはなく、追加料金なしの特別食は予約管理画面から注文するようになっていました。

 

予約をする前に、念のために、どのような選択肢があり、どのように注文するのか、調べておくとよいでしょう。

 

ただし、予約時に選択を忘れた場合も、あるいはWebサイト以外から予約した場合も、心配ありません。普通は、電話なりメールなりで対応してもらえます。搭乗の24時間前まで希望を受け付けている場合が多いです。ただし、特殊なものについては2-3日前に注文しなければならないこともあるようです。

 

ちなみに、私は一度特別食の注文をうっかり忘れていたことに搭乗の5-6時間前に気づいたことがあります。ダメ元であわてて申し込んだところ、なんと用意していただいていました。搭乗直前に申し込みを忘れていても、諦めずに注文してみると、何とかなるかもしれません。

 

機内特別食の味は…

 

さて、気になる食事の質ですが…航空会社による甲乙はあるものの、やはり、通常の機内食よりは劣ってしまいます

 

私の経験では、JALでは蒸し野菜やサラダが多く、単調です。
海外の航空会社のように、塩と胡椒がついていればいくらか味付けもできるのですが、残念ながらJALにはありません(もしかしたらお願いしたらもってきてもらえるのかもしれませんが)。しかし、サービス全体の質が高く安定しているので結局はJALを使いつづけています。
ANAもJALと似たり寄ったりといった印象でした。
日本の味付けにはあまりベジタリアン向けのものがないので、致し方ないのでしょう。

 

海外のエアラインでは、カンタスやエールフランスのものがおいしかったと記憶しています。
アメリカンやデルタなど、アメリカ系の航空会社のものも悪くはありません。
やはり、ベジタリアンが多い国のベジタリアンミールは、なかなか凝ったものが出ることが多いです。残念なことに私はまだブリティッシュエアウェイズやエアインディアなど、ベジタリアンの本場の国の航空会社は利用したことがないので、いつかぜひ試してみたいところです。

 

他のメリットやデメリットは?

 

さて、私の場合はヴィーガンなので機内特別食を注文せざるをえないわけですが、注文する場合のメリットとしては、通常の食事が運ばれるより先に、優先的に食事を出してもらえるということがあります(一部航空会社・空路によっては通常の食事と一緒にもってこられることもあります)。これにより、食事が配膳される順番が最後に近く、食べ始めるまでずっと待たねばならない…といったことを回避できます。

 

反対に、デメリットとしては(味が劣ることが多いということは別として)、特別な食事を注文しているわけなので、寝ていようが問答無用で起こされて食事を食べるよう促されてしまうことがあります(プレミアム・エコノミー以上のクラスであればそういうことはないようなのですが…)。
これを避けるには、サービスお断りのサインを出すなりあらかじめCAさんに伝えておくなりしておかねばなりません。

 

特別食は誰でも注文できる

 

以上はベジタリアンであれば知っている情報でしょうが、ベジタリアンでなくとも、機内特別食を注文することはできます

 

ベジタリアンの食事がどのようなものか興味がありましたら、注文してみてはいかがでしょうか?真っ先に食事が運ばれてくるというメリットつきです。