月: 2021年7月

代替肉の意味を理解しかねている日本人

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ヴィーガンであればそもそも肉を食べませんが、ヴィーガンでなく肉を普段から食べていても、代替肉が肉と価格・味の点で同等であれ代替肉を選ぶという人は、かなりの割合でいるようです。

世界中の肉を食べる人たちの大部分は、今でも植物性の代替肉よりも本物の肉を好むが、10人に4人は価格と味が同じであれば植物由来の代替品を選ぶと答えている。実際、調査対象27カ国のうち、アルゼンチン、ブラジル、中国、インド、メキシコ、タイ、ベトナムの7カ国では、半数以上の消費者が本物の肉よりも代替肉を選ぶと答えた。おもしろいことに、これらの国のほとんどは肉を大量に食べ、毎年多くの資源を肉の生産に費やしている。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60d185e3e4b01da305b606de

その理由までは上記サイトでは踏み込まれていませんが、書きぶりからすると、環境の維持・向上に貢献したいという思いのために、環境負荷の大きい肉よりも代替肉を選びたいと望む人がいる、ということなのでしょう。

私としては、苦痛を感じる動物であれば倫理的な配慮の対象とすべきという立場からヴィーガンになったので、環境のためにという判断とは違う志を規範にしています。とはいえ、目的が違おうとも手段は近く、環境目的であっても結果として動物の苦痛が減るのであれば、それはやはりよいことだと考えます。それに、人によって優先順位は違えど、「環境のために」というのも、非常に重要な目的でしょう。いわゆる帰結主義の考え方をとっても、徳倫理学的な考え方でも、こうした情勢を望ましく思っています。

ただし、日本ではこうした潮流は他の国に比べて小さいようです。それは、私がヴィーガンとして生活していても、人々との会話の中で感じるところです。環境のためには食肉は望ましくない、という考え方をもち、実践している人は、ごくわずかです。まして、動物倫理の観点を理解している人には、ほとんど出会うことがありません。こうした社会環境が変わっていくように、行動を続けていきたいものです。

一方、27の市場の中でも日本、スウェーデン、オーストラリアが最も行動変容に消極的だったという。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60d185e3e4b01da305b606de