月: 2021年5月

スーパーで手に入るヴィーガンが食べられる食材(2021年春)

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最近は世界的なヴィーガニズムの普及にともない、日本でも動物性の原料を使用していない食料品が増えてきました。まだまだ選択肢が豊富にあるとは言えませんが、今でも、一度ルーチンとして食べられる食材を見つけて決めてしまえば、ヴィーガンの生活を送ることはたいして大変ではありません。

ここでは、ヴィーガン/ベジタリアンや、これからそうした生活に入ろうかと考えているかたがたに向け、ヴぃー癌である私が普段から食べている食材を紹介してみます。参考になれば幸いです。

なお、ここで紹介するのは、「直接の原材料として動物性のものを使用していない」食品です。厳密に言えば、たとえば野菜を生産するにも動物由来の堆肥を使用しているものですから、このレベルでの厳密なヴィーガンを実現することは極めて困難です。この点ご了承ください。

主食

【ケロッグ フルーツグラノラ朝摘みいちご】

https://www.kelloggs.jp/ja_JP/products/fruit-granola-asatsumi-ichigo.html

最近のお気に入りです。グラノーラは各社から様々な商品が出ていますが、その中でも比較的安価な本商品は、動物由来の原料を使用していません。豆乳と組み合わせていただければと思います。

【タカキベーカリー しっとり豆乳ブレッド】

https://www.takaki-bakery.co.jp/product/variety/v24727.html

専門のパン屋のバゲット等はともかく、スーパーで売られているパンのほとんどは牛乳や卵を使用していて、ヴィーガンには食べられません。そうした中で、いくつかは選択肢があります。お気に入りは、タカキベーカリーのしっとり豆乳ブレッド。牛乳・卵を使用していないながら、柔らかい日本人好みの食感を実現しています。

【パスコ スペシャルセレクション/窯焼きパスコ】

https://www.pasconet.co.jp/pss/lineup/

https://www.pasconet.co.jp/kamayaki_pasco/products/

パスコの「スペシャルセレクション」シリーズと「窯焼きパスコ」シリーズには、牛乳・卵を使用していない商品がいくつかあります。実際には購入時に手に取って原材料を確認いただければと思いますが、私が普段よく買うのは以下の商品です。

●スペシャルセレクション
 ・パン・ド・カンパーニュ
 ・ジンジャーくるみ
●窯焼きパスコ
 ・国産小麦のバゲット
 ・国産小麦のミニブール

おかず

【ミツカン 金のつぶ梅風味黒酢たれ(納豆)】

http://www.mizkan.co.jp/natto/product/umekurozu.html

タンパク質源として、大豆製品の納豆はヴィーガンの健康維持に大事なものですが、ほとんどの商品のたれにかつお節エキスなどが使用されているため、案外食べられる商品が少ないです。そうした中でも、ヴィーガンが食べられる数少ない納豆がこちら。梅風味の黒酢を使用しているため、通常の納豆と比べると多少くせがありますが、私は好みの味なのでよく購入しています。

【秋本食品 王道キムチ】

https://www.akimoto.co.jp/product/wando_kimuti/

キムチも、いろいろと動物性のエキスが使用されていて、食べられるものが限られます。ヴィーガンが食べられて、比較的多くのスーパーで見かけるキムチとして、この王道(ワンド)キムチがあります。味は辛すぎることもなく、甘くもなくと言ったところなので、辛いものが好きであれば唐辛子を入れるなどして調整するのがよいです。

インスタント食品

【農心 辛ラーメン】

https://www.nongshim.co.jp/

誰もが知っている辛ラーメンですが、袋入りインスタント麺の原材料には動物性のものが使用されていません。辛いものが苦手であれば食べられないでしょうが、好きであれば非常によい選択肢となります。

【トップバリュ みそラーメン】

https://www.topvalu.net/items/detail/4902121777945/

インスタントラーメンはほとんどがポークエキスやチキンエキスを使用しており、ヴィーガンには食べられません。しかしトップバリュのみそラーメンは、動物性のものが含まれていません。大変安価で、イオン系のスーパーにて簡単に手に入ります。なお、トップバリュには漢字の「味噌ラーメン」という商品もあります。パッケージも非常に似ているのですが、こちらは動物性のものを使用してるため、注意が必要です。

ヴィーガンが食べられる食品は他にもいろいろあります。またの機会に紹介できればと思いますし、ぜひご自身でも探してみていただければと思います。

飼い猫とヴィーガニズム/動物解放

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下らない記事かもしれませんが、ヴィーガニズムや動物解放について考える参考になるものがありましたので、簡単に紹介したく思いました。

https://www.thesun.co.uk/news/14884387/vegan-girlfriend-cat-eating-mice/

簡単にまとめると、
・アメリカの大学生カップルで、女性はもともとヴィーガン。男性は魚は食べるベジタリアンで、付き合い始めるのをきっかけにヴィーガンになる。
・男性は猫を飼っている。
・一緒に暮らそうという話もしているが、女性側から、「猫を飼い続ける限り付き合い続けることはできない」と言われる。
・その理由は、猫が鼠を狩って食べるのは女性の主義に反するし、そもそも動物を飼うことはヴィーガニズムに反するから。
といったところです。

ヴィーガンは動物を飼うか?

まず、動物を飼うこととヴィーガニズムの関係からいきましょう。人がヴィーガンになる理由はいろいろあります。最近取り沙汰されている「環境のため」という目的であれば、ヴィーガンになることとペットを飼育することとの間にはとくに関係はなく、ヴィーガンになることと猫を飼うことは両立するでしょう。健康志向の場合も同様です。健康のためにヴィーガンになったのであれば、やはり猫を飼うことにとくに主義主張上の問題はありません。

ヴィーガンが動物の飼育に反対するのは、基本的には動物解放の観点からヴィーガンになる場合でしょう。私自身もこれにあたります。この考え方にもいろいろなヴァリエーションがありますが、たとえば「利害を感じるのであればその主体の利害を考慮しなければならない」という考え方なら、動物を飼うことはその動物に対して何かしら苦痛や不自由をもたらすものですから認められない、という結論になります(異論はあるでしょうが)。

この点から考えてみると、このカップルはもともとヴィーガンになった理由が異なっていたのではないかと思えます。おそらく女性のほうは動物解放論か、それに近い理由によってヴィーガンとなったのでしょう。しかし男性は、もともと猫を飼っていたわけですから、動物解放については考えたことがなかったか、あるいは重要視していないのでしょう。人の信念は様々なので、ヴィーガンに限らずでしょうが、ヴィーガンという言葉でひとくくりにされても実際には大事にしているものが大きく異なる可能性があります。

誰がヴィーガンになるべきか?

女性の主張のもう一点についても言及しておきましょう。猫が鼠を食べることをどうとらえるか、という点です。

これについて、私は猫が鼠を食べることを悪いことだとは考えません。原則として、できないことを要求することはできないと考えるからです。

たとえば、子どもが罪を犯しても、大人と同じようには裁かれません。これは、子どもが知識や知的能力といった観点から大人と違いがあるからです。悪いということを知らずに犯罪を犯した場合、大人ならば「それが犯罪であると知っているべきだった」として罪に問えても、子どもならば「教わっていないのだから仕方ない」となります。責任を問えるのは、責任を果たす能力があるからです。責任を果たす能力がない相手に対してできない要求をすることは、不当な圧力です。

この観点からすると、猫が倫理を理解する能力があるとは思えませんし、仮にその能力があるとしても言葉が通じない以上それを理解させることは極めて困難でしょう。

そもそも、「動物解放の観点から猫を飼育すべきでない(≒猫を苦しめてはいけない)」と言う一方で「猫が鼠を食べるのはいけない」と猫の利益を制限するのは、矛盾でしかありません。この記事は男性側の投稿を元にしたものなので女性側の主張がどれだけ正確に再現されているのかわかりかねますが、少なくともここに示されている論理は私には納得いくものではありませんでした。

ニップン/オーマイ「豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」

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最近さまざまなヴィーガン向け食材が登場してきました。逐一情報収集をしているわけではないのですが、近所のスーパーでヴィーガン向け冷凍食品を見つけたので、試しに購入しました。ニップン、オーマイブランドの、「豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」という商品です。

https://www.nippn.co.jp/products/frozen/tofu/detail/1223436_10594.html

ホームページを見ると「豆腐から作ったお肉シリーズ」というページもあります。現在はこの商品しか掲載されていませんが、今後別の商品も登場してくるのでしょうか。

パッケージには、上記の写真の通り、ヴィーガン認証のマークが載っています。あまり目立つ色づかいではありませんが、緑色のパッケージを目指して探せば簡単に見つかると思います。

価格は税込み310円くらいでした。

写真では少々見にくいかもしれませんが、動物性の原材料は使用されていません。

電子レンジ600Wで4分50秒でできあがり。

そもそも通常の冷凍スパゲッティを食べたことがない(食べられない)ので比較ができないのですが、想像していたよりしっかりとした歯ごたえのスパゲッティです。ボロネーゼソースも、さすがに本当のボロネーゼと同等とはいかないのでしょうが、スパゲッティを得意とするメーカーだけあってしっかりとした味わいです。ヴィーガンチーズはもう少し量が欲しいです。

安く・簡単においしいヴィーガン料理が楽しめるという点で、今後も忙しい日に利用してみたいと思います。

なお、業務スーパーにて「ソイボロネーゼ」というソースが売られています。こちらも、簡単にヴィーガンボロネーゼが食べられる便利な商品で、おすすめです。