日: 2021年1月2日

新型コロナウイルスワクチンはヴィーガン仕様か?

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コロナ禍が始まって一年を迎えようとする中、開発されつつあるワクチンがはたして有効なものかどうかということは、世界中の人々が関心を寄せるところでしょう。

ところで、ヴィーガンにとっては、医薬品を使うにあたって気にかかることがあります。「その薬はヴィーガン仕様か?」という問題です。

結論から言えば、完全にヴィーガンな医薬品はないと思ったほうがよいでしょう。新型コロナウイルスのワクチンについてもそうです。

医薬品が動物と関わる仕方は主に2つあります。第1に、医薬品自体に動物由来の成分が含まれている場合。第2に、医薬品の効果や安全性を検証する過程でいわゆる動物実験が行われている場合。

以下のサイトによると、新型コロナのワクチンでは、いま一番注目されているファイザーのもので、64匹のマウスと42匹のマカク猿が実験に供されたそうです。

Speaking about the vaccine, Dr. Bitterman says there was animal testing – as with any other medical product. Speaking specifically about the Pfizer vaccine, he says 106 animals in total were used in testing (and then killed). This breaks down into 64 mice and 42 macaque monkeys. When it comes to another vaccine (Moderna), he says the data isn’t as clear, but he believes the number to be similar.

https://plantbasednews.org/lifestyle/health/is-covid-vaccine-vegan/

このサイトでは、ワクチンの開発過程で動物が実験に供されているものの、ワクチンを使うことによって無数の命が救われることを考えると、ヴィーガンであってもワクチンを使うべきとの主張をしています。功利主義的な言い方をすれば、快楽計算をしてみると、得られる人間の利益のほうが、動物が被る損害より大きくなるはずだ、ということでしょう。

私自身はワクチンが安全で利用可能となったときに使うかどうかはまだ決めかねていますが、上記の考え方は動物解放の観点からも肯定されるものではないかと思っています。理想は、ワクチンの開発が不要となるほど早くにコロナ禍が収まることですが…